いきなり広告です。
『新潮45』にて、「レンタルチャイルド」の連載第二話が掲載されています。
是非、一読を。

と、広告から書き始めたが、いま、インドのスラムが熱い。
なにが熱いって、アメリカのアカデミー賞の前哨戦であるゴールデングローブ賞で『スラムドッグ$ミリオネア』が作品賞を受賞したのである。(監督賞もとった)

これは『ぼくと1ルピーの神様』という小説の映画版だ。
このブログで一年ぐらい前にちょっと原作を紹介したことがあったが、インドのストリートチルドレンの話である。
主人公のストリートチルドレンがひょんなことからクイズ番組にでるのだが、意外や意外すらすらと問題を解いていってしまう。一体なぜか。それは、彼がストリートチルドレンとして育ちながら学んでいったことだったのである。
小説ではクイズのシーンと、ストリートチルドレンとして育った過去とが交差しながら進んでいく。僕が「レンタルチャイルド」で書いているような話もたくさんでてくる。小説なので、読みやすいし、むちゃくちゃ面白い。
この素晴らしい原作を、『トレインスポッティング』や『28日後...』のダニー・ボイル監督が映画にしているんだから、つまらないわけがないのである。

先日、知り合いの映画コラムニストと話をした時に聞いたら、今年のアカデミー賞は三つの作品が最有力だそうだ。
一つが、この『スラムドッグ$ミリオネア』。もう一つが、『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』。穴が『The Reader 愛を読むひと』だという。
受賞は、もっぱら先の二つのどちらかになるだろうとのことだった。


『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』は、かなりの本命だそうな。
『タイタニック』以来、レオナルド・デカプリオとケイト・ウィンスレットが11年ぶりに共演。監督もすでに『アメリカンビューティー』でアカデミー賞をとったことのあるサム・メンデスである。
ただ、すでにアカデミー賞をとった面々なので、反『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』組がいるだろうというのがもっぱらの噂。あくまでも本命だが、落ちる可能性も相当高いらしい。

穴である『The Reader 愛を読むひと』もかなり手ごわい。
こちらは日本でも新潮社からでてベストセラーになった『朗読者』の映画版である。
監督はスティーブン・ダルドリー(『リトルダンサー』や『めぐりあう時間たち』といういい作品をつくっている)、主演はこれまたケイト・ウィンスレットである。

さて、このうちの何がとるのだろうか?

僕はなんといっても『スラムドッグ$ミリオネア』の支持者である。
これがとって4月に公開されてくれれば(春に公開予定)、インドの貧困問題に興味を持つ人がふえるだろう。
となれば、連載中の「レンタルチャイルド」に興味を持つ人もいるだろうし、ちょうど3月に出す予定の貧困についての本について関心を持つ人もいるかもしれない。なので、単純な下心から『スラムドッグ$ミリオネア』にとってもらわなければ困るのである(笑)。
というわけで、現在なりふりかまわず『スラムドッグ$ミリオネア』の成功を願っている。

と、まぁ、僕の「邪念」はともかくとして、原作はものすごくいい小説です。
一度読んでみてください。

原作情報
『ぼくと1ルピーの神様』(『スラムドッグ$ミリオネア』)がランダムハウス講談社。
『朗読者』(『The Reader 愛を読むひと』)が新潮社。

※『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』の原作は読んでいません。


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