昨夜、久しぶりに新宿二丁目に行った。
「ニッポン異国紀行」のテーマを話していたところ、ふと日本における外国人ゲイのコミュ二ティはどうなっているのかと思いついた。それで、知り合いに頼んで、二丁目を案内してもらったのである。

が、この日は朝からずっと山谷での取材やら打ち合わせがつづき、クタクタだった。
2丁目に合流したのは、23時。すでに体力は尽き、頭はボーとしており、取材をする気にならない。
それで、午前3時半まで取材もせずに日本酒と焼酎とビールをダラダラと飲み続けた挙句、酔っぱらってタクシーで帰ってしまった。
NHK出版の福田さん、案内人のO氏には、とても悪いことをした。。。

ともあれ、久々に二丁目をブラブラ歩いて思ったのだが、HIV予防の啓発活動がより一層大きくなっていたように思う。
昨日入ったバーにも、カウンターにコンドームと募金箱が置いてあった。
HIV取材の時に、「ノンケとゲイとでは、HIVに関する意識が違う」と100回ぐらい言われたが、たしかにそうだと思う。
男女のカップルが行くような店で、コンドームが置いてあり、トイレや壁にHIV予防パンフレットが置いてあるようなことはない。
まったく意識が違うということなのだろう。

そういえば、その場にいた人がこう言っていた。

「あるデータでは、ゲイの5パーセントがHIVに感染している。20人に1人と考えたら、相当な数値。絶対に気をつけなければならないと思う」

この5%という数値に、どれだけの信憑性があるのかはわからない。
ただ、かなり多いのは事実だ。実際、この日の午後、山谷にあるホームレスのための病院で知り合いの看護師と話をしていた。すると、その看護師が何気なく「私の知り合いのゲイの人がHIV感染しちゃったんだよね」と言っていた。
直接の知り合いにいなくても、知り合いの知り合いにいるぐらいにはなってきているのである。
20人に1人として考えている人がいるゲイ社会と、そうではない異性愛者の世界とでは、かなり意識に差があるのは事実だろう。
その差を崩すのは、いろんな意味で難しいのだろうけど、時代とともにそれもまた変わっていくに違いない。

ちなみに、日本のHIV感染者に関する本は、現在進行中。
今年中には出版の予定です。お楽しみに。



追記
外国人のゲイの人と話をしていたのだが、その時面白い話を聞いた。
「欧米人は宗教的にゲイがいけないとされている。そのため、彼らはゲイの権利を『戦って奪い取るもの』と考えている。だから、ゲイのパレードなんかは闘争的。戦うべき<権力>がある。
しかし、日本ではそれがない。仏教や神道の教えにゲイはいけないと書いていない。だから、日本でゲイのパレードがあったとしても、すごく穏やか。権力と戦う、といったような雰囲気がまるでない。
欧米のゲイ文化と日本のゲイ文化とでは、ここらへんがかなり違う」
なるほど、と思った。
ちなみに、アフリカでは「ゲイは白人文化」というような雰囲気があり、ゲイを軽蔑する傾向にある。
文化によって、いろいろと違いがあるのだ。