『世界「比較貧困学」入門――日本は本当に恵まれているか』をPHP新書から刊行しました。

よく日本は「貧困大国」だと言われます。
しかし、日本には膨大な食べ物、膨大な商品、そしてさまざまな福祉制度があります。
アタマでは「日本の貧困」の意味がわかっていたとしても、少なくともアフガニスタンやソマリアの貧困と比べて本当に「貧困大国」なのかどうか実感がないというのが多くの人の思いではないでしょうか。

日本の貧困が何なのかを把握するには、海外の貧困との比較は避けられません。
途上国にある「絶対貧困」に照らし合わせると、日本の「相対貧困」はどのような実態を持っているのか。そして、その意味で何を貧困と捉えるのか。
そうした考え方が不可欠なのです。

本書ではそうした意図のもと、

1、住居
2、路上性生活
3、教育
4、労働、
5、結婚
6、犯罪、
7、食事
8、病と死

の8つの側面から両者を照らし合わせ、「貧困」の意味を考えます。

貧困は国や地域によって、あり方がまったく異なります。
だからこそ、異なるものを比べてみて、はじめてその特性が明らかになるものです。
そういう意味で、途上国の貧困を「絶対貧困」と定義し、日本の貧困を「相対貧困」と定義して両者を比べて、それぞれの特性を浮き彫りにした本書は<比較貧困学>というべきものの入門編と考えています。

書店等でお見かけになったら、ぜひお手に取っていただければ嬉しいです。