石井光太 − 旅の物語、物語の旅 −

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河出書房新社のWebマガジン連載「飢餓浄土」がスタートしました。
途上国で語り継がれている様々な話から、人間の内面をえぐっていこうという企画です。
発展途上国の民族誌として、楽しんでいただければ幸いです。
毎週月曜日の更新。予定では、半年ほどつづけることになります。
閲覧は無料ですので、Webから、携帯から、そしてi-Padから、ぜひご覧ください。ご感想等もいただければ幸いです。

■タイトル
「飢餓浄土」

■概要
間引かれた奇形児の幽霊に悩まされるベトナムの貧困地、人肉を食った日本兵の亡霊を語り継ぐフィリピン山奥の村、人間の死体を食い散らかしたルワンダの犬……途上国の人々の内面をえぐり出す、残酷で、悲しく、せつない、途上国の地べたを往く民俗誌。

■更新
毎週月曜日

■URL
bnr_kigajoudo
http://mag.kawade.co.jp/kigajoudo/

なお、連載終了ののち、大幅に加筆訂正し(おそらく倍ぐらい話を付け加えます)、来年早々にでも単行本として河出書房新社から出版の予定です。
写真をたくさん載せる予定ですので、是非楽しみにしていてください。

5月から半年ほど、河出書房新社のWebマガジンで海外モノの連載を行います。
2年ほど前に、メールマガジンで一部連載をしたものを大幅に直し、書籍化するための企画です。
5月〜10月ぐらいまで連載し、来年の早い時期に単行本として、河出書房から出版することになります。
もちろん、Webマガジンなので、連載分に関しては、すべて無料で閲覧できます。

内容は、発展途上国における民俗誌ともいうべきものです。

ベトナムでは、枯れ葉剤によって生まれた奇形児を間引くことがありましたが、今なお、現地の人々はその殺された奇形児の幽霊に悩まされています。

エチオピアのストリートチルドレンの子供たちにはある「伝説」がつたわっており、彼らはそれを胸に抱いて生きています。それが彼らの生きる糧となっています。では、その「伝説」とは何でしょうか。

フィリピンの山奥では、いまだに人の肉を食った日本兵の亡霊の目撃談が語り継がれたり、マレーシアでは日本兵に虐殺された現地の人たちの亡霊が目撃されたりしています。
彼らはそれを通じて、どんな日本人像を抱いているのか。

ルワンダでは、虐殺の際、人間の死体は犬に食われたといいます。
現地の人たちの間では、その犬にまつわる様々な話が語られています。それはどういうものなのでしょうか。

イラク戦争の難民たちは、海外に逃げ出しています。中には、お金がなくて売春をしている人も大勢います。
そうした女性たちが身につけているあるお守りと願いがあります。それは何なのでしょう。

などなど。
あまりにも残酷で、あまりにも悲しく、あまりにもせつない話ばかりです。

この連載企画では、途上国の人々の内面をえぐりだし、形にしていきたいと思います。
他の誰ともまったく異なった目線で描く、世界の人々の民俗誌です。これによって、読者の方々の海外の事象に対する見方を180度変えていくような意気込みでやっていきます。
是非楽しみにしていてください。

開始は、一ヶ月後、5月のゴールデンウイーク明けぐらいからのスタートです。



追記
担当は「文藝」の編集者でもある武田君。氏いわく、
「Webマガジンでの、こんな連載はいまだかつてなかったので、まったくの異色モノでしょう。本としても、類書は絶対ありません」
がんばりまっせー。

追記
NHK出版のWebマガジンでも、6月から夏ぐらいからスタートで連載を始めます。
こちらも、追ってお知らせいたしますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

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先日も書きましたが連載のお知らせです。

本日発売の『PLAYBOY (プレイボーイ) 日本版 2008年 10月号 [雑誌]
』にて、『地を這う裸虫』という作品を載せています。
これは処女作『物乞う仏陀』のラストにあるインドの話の続編です。

最初にお断りしておきますが、今回は相当ディープな話です。
これまでの作品では、時々ホッとさせるような描写や、明るい描写なんかも織り交ぜてきました。あるいは紀行形式のルポという性格上深さより、幅の広さを重視していたこともありました。来年刊行したいと考えているアフリカを舞台にした作品もそうする予定です。
ただ、今回のインドの話は「これまでの幅広い紀行形式のルポの中の一テーマだけを徹底的に深く掘り下げる」という意図でやっているものです。言ってしまえば、どこまで深くできるかという僕自身への挑戦でもあります。

もしかしたら、お読みになった方の中には「うわっ、もうダメ」と思うようなこともあるかもしれません。
これまた僕が連載をしている『旅行人』の編集長蔵前仁一さんからも昨日メールをいただき、
「すごいレポートだと思います。迫力がありすぎて、途中で読むのを ためらいながら読み終えました」
と言われてしまいました。能天気な僕は勝手にほめ言葉だと思ってますが(笑)。
けど、ぶっちゃけ、僕自身も書いていて音を上げたくなることもあります。ただ、重い世界の現実を描写しつづけることによって、その果てに何か違うものが見えてくるのではないかとも思っています。
それが何なのかは書き終わって見なければわかりませんし、読み終わってみなければわからないことだと思います。ただ、今回の連載を通じて、そこにあるものが何なのかを探る旅をしたいと思っていますし、読者のみなさまにもしていただきたいと思っています。

毎回、ヘビーな文章で申し訳ありませんが、今後ともよろしくお願いいたします。


追記
今回の特集は「人生が変わる旅の本100」です。
編集後記で編集長の田中さんが紹介されていた「若い時に旅をしないと、歳をとった時に語るべき物語がなくなる」という言葉は、僕も名言だと思います。
旅というのは必ずしも「旅行」のことではなく、人生における挑戦から挫折まですべてを示しているのでしょう。
僕も歳をとって何かを語れるように、今のうちに色んなことに挑戦してかないとと改めて思った次第です。まぁ、あんまり饒舌な老人も迷惑な存在ですので、テキトーに沈黙し、テキトーに語るぐらいがいいのでしょうけど(笑)。

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